Copy・DTM

 クラシックピアノから私のお気に入りをmidiで打ち込んでみました。結構レアな曲があります(笑)。まだ打ち込みが下手な所もありますが、お時間のある際に聴いていただければ幸いです。

 尚、mp3のファイルは「YAPPYLAND」の管理人でいらっしゃるYAPPYさんにThe Grand変換をして頂いたものです。音色が段違いに優れているので、ネットが繋ぎ放題の方は、midiよりもmp3の方がお薦めです。

C.V.Alkan(1813〜1888)

 フランスの作曲家・ピアニスト。本名S.V.Morhange。アルカンはユダヤ系の家庭で音楽一家であり、彼を含む兄弟全てが父の名であるAlkanを名乗りました。ショパン、リストと同年代で活躍し、その卓越した演奏技術でリストでさえも一目置いていたと言われています。しかし人生の後半では聖書やタルムードの研究に没頭して、人前でピアノを弾くことは滅多になかったそうです。
 作風はピアノで交響的表現を追及したと言えば良いでしょうか。顕著な例が「短調による12の練習曲Op.39」で、この4〜7番は副題が「交響曲」、そして8〜10番が「ピアノ協奏曲」となっています。

参考ウェブサイト:Wikipedia


練習曲Op.27
「鉄道」
GM mp3 驀進する鉄道がやがて汽笛を鳴らして止まるまでを非常に見事に描写している傑作です。「カッコイイピアノ曲」というコーナーを設けるのなら私は真っ先にこの曲を挙げるでしょう。私も一度演奏会で弾いたことがあります。非常な失敗演奏になりましたが(笑)。今回の打ち込みでは無理なく演奏可能、というコンセプトで速度をかなり落としています。実際は4分の2拍子で1分間に112小節という恐ろしく速い曲。

グランドソナタ
「四つの時代」
Op.33-1
「二十代」
GM mp3 若々しさを全面に押し出した活気溢れる快作です。楽譜を見るだけでは結構簡単そうなのに……。めっちゃ速いです。
New!

長調による
12の練習曲
Op.35-11
GM mp3 私の特別な思い入れがある曲。メロディーが伴奏の音域の中にすっかり入ってしまい、それを如何に際立たせて演奏するかを目的にした練習曲です。恐らく長調エチュードの中でも屈指の難易度を誇り、指の独立が求められる曲です。全体を通して殆どが八分音符ですが、メロディーが非常に秀逸で完璧な移調には感服するばかりです。そしてラストの音の洪水も聴き所。

短調による
12の練習曲
Op.39-2
「モロッソのリズムで」
GM mp3 アルカンの最高傑作となる短音階エチュードから、私の一番好きな曲を取り上げました。舞曲が好きな人には堪らない曲です。三度出てくるカノンの進行が素敵です。

N.Medtner(1880〜1951)

 ロシアの作曲家。「ロシアのショパン」或いは「ロシアのブラームス」とも呼ばれ、極めて巧緻な形式美、対位法が特徴的です。とある場所では「これらと引き換えに旋律の美しさ、伝達力を犠牲にした」とも言われていますが、今や熱狂的なファンが多数存在することは事実です。
 主たる作品は生涯を通して書かれたソナタで、何れも難解でテクニカルであることが知られています。しかし、同じく多数作られた「おとぎ話」と題された小品に魅力があることも確かです。

参考ウェブサイト:Wikipedia


おとぎ話Op.8-1 GM mp3 緻密な和声で魅せる幻想的な小品です。暗い森を歩いているような幻想的な雰囲気。途中長調に変わる箇所では非常に美しい旋律が出てきます。私自身も演奏したことがあり、お気に入りの一曲です。
おとぎ話Op.8-2 GM mp3 複雑なシンコペーションのリズム、そして計算し尽くされた和声。まさに伏線の魔術師! 演奏は超難しいですが、兎に角カッコ良い! 私の中ではメトネルの曲の一番です。
おとぎ話Op.14-2
「騎士の行進」
GM mp3 対位法に優れ、ラフマニノフが「奇跡」と呼んだ快作です。中間部で第2主題が第1主題と絡む辺り本当に堪りません。題名の通り、渋くカッコ良いマーチ風の雰囲気が特徴です。
New!

おとぎ話Op.20-1
(mp3化は
「午後のこ〜だ」使用)
GM mp3 メトネルのおとぎ話の小品中でも、最も情緒的な一曲。ショパンを彷彿とさせる短調の情熱的なパッセージが魅力的です。

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