Recommendatory Music

 ここでは、私がお薦めする音楽を、ジャンル別に紹介したいと思います。それぞれテーマを決めて十曲ずつ挙げてみました。これが皆さんの為になることを祈りつつ。

感動! 思わず涙の名曲

この上なく美しい旋律……

超インパクト・一度聴いたら忘れられない!

背筋がゾクリ・カッコ良すぎる曲!

燻し銀・聴けば聴く程味わい深い

感動! 思わず涙の名曲

  • 組曲「展覧会の絵」より「キエフの大きな門」オケヴァージョン(ムソルグスキー)
    • 荘厳なコラール、響き渡る鐘の音、再現される「プロムナード」の旋律……。本当に見事としか言い様がありません。
  • 組曲「マ・メール・ロワ」より「妖精の園」(ラヴェル)
    • サラバンド調のゆったりしたメロディー。まさに妖精が空に舞い上がるようなクライマックスは絶品です。
  • シャコンヌ(バッハ=ブゾーニ)
    • 私が気に入っているのは長調の中間部です。天から光が降臨するような荘厳且つ優しい音には魅了されます。
  • 献呈(シューマン=リスト)
    • もう題名からして良い(笑)。本当に誰かの為に弾いてみたい、そんな素敵なピアノ曲です。
  • 間奏曲Op.118-2(ブラームス)
    • 始めの一小節でここまで引き込める曲がありますでしょうか。ピアノにおける爽やかさを凝縮したような見事な小品です。
  • 「威風堂々」第一番(エルガー)
    • まさに堂々とした行進曲。気高き中間部のメロディーが最後に出てくるときにはもう涙が出てきます。
  • ピアノ連弾の為の六つの小品より「栄光」(ラフマニノフ)
    • 輝かしさに満ち溢れたとてもカッコ良い曲です。同じメロディーが調を変えて何度も出てきますが、そのメロディーが絶品です。
  • 交響詩「ローマの松」より「アッピア街道の松」(レスピーギ)
    • 嘗ての戦道であったアッピア街道。静かな行進曲風に始まり、クライマックスには全ての楽器が呼応し合って壮大なフィナーレを迎えます。
  • 組曲「惑星」より「木星」(ホルスト)
    • 中間部の三拍子風のメロディーに懐かしさを覚えるのは私だけでしょうか。まさに「快楽の星」に相応しい名曲です。
  • 交響曲第九番第四楽章「合唱つき」(ベートーベン)
    • もう何の解説も必要ないでしょう。歓喜に満ち溢れた大合唱にはただただ圧倒されるのみです。

この上なく美しい旋律……

  • 「動物の謝肉祭」より「白鳥」(サン・サーンス)
    • 湖を渡る純白の白鳥。その気高さを秘めた洗練されたメロディーは、皆さんも御存知の通りです。
  • 「ベルガマスク組曲」より「月の光」(ドビュッシー)
    • 真珠のような音で紡がれる静かな和音・アルペジオ。それは夜のテラスに降りかかる月の光そのものです。
  • 亡き王女の為のパヴァーヌ(ラヴェル)
    • ピアノ版と管弦楽版がありますが、私のお薦めは何と言っても管弦楽版。冒頭のホルンはとても美しい。
  • 室内協奏曲第三番(アルカン=ヒュー)
    • 子守唄のような陶酔的なメロディー。「あの」アルカンは、こんな美しい曲も書いているんです。主題を支える和音が非常に綺麗です。
  • 歌と踊り第七番(モンポウ)
    • 「スペインの至宝」と呼ばれたモンポウの面目躍如です。最後の二声カノンを聴くと涙が出てきます。
  • 交響曲「新世界」より第二楽章「家路」(ドヴォルザーク)
    • 副題にもありますが、非常にノスタルジック溢れる名曲です。まるで夕日を臨んでいる雰囲気です。
  • 交響詩「モルダウ」(スメタナ)
    • 小さな川の流れが次第に壮大になっていく。そんな様子をドラマチックに表現した傑作です。力強くも美しい主題が素敵です。
  • ピアノ協奏曲第二楽章(ラヴェル)
    • これぞラヴェルの真骨頂! 三拍子の優雅な趣向は協奏曲全楽章の中でも特に秀でています。
  • アヴェ・マリア(シューベルト)
    • ピアノ独奏が原曲ですが、この有名なメロディーは声楽としても普及しています。私のお薦めは後者ですね。
  • 組曲「ペールギュント」より「朝」(グリーグ)
    • 恰も爽やかな清々しい空気が流れ出てくるような旋律。コーヒーを片手に靄に包まれた森林を眺める様子が目に浮かぶようです。

超インパクト・一度聴いたら忘れられない!

  • トッカータとフーガ(バッハ)
    • 非常にショッキングな冒頭はもう有名になっていますね。オクターヴのトゥッティだけでこれだけの表現が出来るとは。
  • 交響曲第五番「運命」第一楽章(ベートーベン)
    • ガガガガーン! という四音だけで副題を非常に端的に表しています。これも脳裏に焼きつくメロディーでしょうね。
  • ピアノ協奏曲(グリーグ)
    • 悲劇のテーマ第三弾。冒頭のピアノ打音が墜落していく感じを良く表しています。
  • 組曲「ガイーヌ」より「剣の舞」(ハチャトゥリアン)
    • 七度音の連打で戦闘的な雰囲気を出しています。まさに剣戟の響きが聞こえてきそうな一曲。
  • ボレロ(ラヴェル)
    • 同じメロディーが何度も何度も何度も。ただクレッシェンドと楽器編成だけが変わっていく曲。しかしこれも非常に有名ですね。
  • 交響曲「新世界」より第四楽章(ドヴォルザーク)
    • 何かを予感させる暗い出だし。この音形は映画「ジョーズ」のテーマに通じるものがあります。
  • ピアノ協奏曲第一番(チャイコフスキー)
    • 冒頭のホルンと、それに続くピアノの打鍵。非常に雄大なこの曲に魅せられた人も多い筈。
  • ツァラトゥストラはかく語りき(R.シュトラウス)
    • これも一般に普及している超有名なメロディーですね。冒頭だけ知っている、という人は多くいるでしょう。
  • 熊蜂の飛行(リムスキー・コルサコフ)
    • ヴンヴンと唸る蜂の羽音を見事に描写した怪曲。様々な所でBGMとして用いられています。
  • ウィリアムテル序曲(ロッシーニ)
    • 輝かしいトランペットの冒頭は誰もが耳にしたことがあるでしょう。そう、運動会で御馴染みのあの曲です。

背筋がゾクリ・カッコ良すぎる曲!

  • 鉄道(アルカン)
    • 驀進する列車を超高速な音形で表した怪曲です。描写力は抜群で、本当にカッコ良いんです。
  • ソナタ「熱情」第三楽章(ベートーベン)
    • 無窮動で表されるパッセージが暗い情熱を描写しています。しかし一番の聴き所は最後のプレストの箇所。短調→長調は痺れます。
  • 組曲「ガイーヌ」より「レズギンガ」(ハチャトゥリアン)
    • 中央アジアの民族音楽を基にした急速な舞曲です。パーカッションが活躍して非常に華やかです。
  • ポロネーズ「英雄」(ショパン)
    • これも定番。ポーランドの民族音楽をモチーフにした非常に輝かしい一曲です。これを目指すピアニストも多いでしょう。
  • プレリュードOp.23-5(ラフマニノフ)
    • 行進曲風の堂々とした曲風。非常にカッコ良い第二主題に加え、第一主題が音量を増して何度も出てきます。
  • トッカータ(プロコフィエフ)
    • 基本的に近代トッカータはどれも捨て難いのですが、今回はプロコの曲を取り上げてみました。ロシア風の暗い情熱が堪りません。
  • 練習曲Op.25-11「木枯らし」(ショパン)
    • 吹き荒れる木枯らしを右手の急速なパッセージで表したピアノ曲。冒頭の「嵐の前の静けさ」が、一層曲を引き立てています。
  • 「ドリー組曲」より「スペイン舞曲」(フォーレ)
    • ピアノ連弾の曲。終始長調で書かれたという非常に華やかな曲です。もう本当に踊りたくなりそう。
  • 大ソナタ「四つの時代」より「二十代」(アルカン)
    • 若々しさを全面に出したピアノ曲。第二主題が壮大になって再現されるコーダは本当にカッコ良いです。
  • イスラメイ―東洋幻想舞曲(バラキレフ)
    • ピアノの世界三大難曲の一つ。躍動感溢れるメロディー、情熱的なクライマックス、もう堪りません!

燻し銀・聴けば聴く程味わい深い

  • パヴァーヌ(フォーレ)
    • 「典雅な曲」と訊かれたら私は真っ先にこの曲を挙げます。憂いを帯びた主題は本当に深いものがあります。
  • カノン(パッハルベル)
    • これも誰もが知っている名曲。単純なコードの中に洗練されたメロディーが展開されていきます。途中属音にフラットが付く辺り個人的に好きです。
  • お伽噺Op.14-2「騎士の行進」(メトネル)
    • 旋法的に見て非常に優れた一曲。渋くカッコ良い主題が途中第二主題と絡む辺り、本当にぞくぞくします。
  • 交響詩「死の舞踏」(サン・サーンス)
    • こんなに暗鬱な題名なのに、中を見たらカッコ良いワルツ。それも墓場を連想させる辺り、職人芸の域です。
  • 古風なるメヌエット(ラヴェル)
    • ラヴェルの初期の傑作。旋法に優れ、特にトリオの美しさは絶品です。古典回帰好きな私にとって聖典とも呼べる一作です。
  • 左手の為のピアノ協奏曲(ラヴェル)
    • 特筆すべきは第一楽章のピアノ独奏パート。暗い情熱を秘めた美しいメロディーは、筆舌に尽くし難いです。
  • 「ペトルーシュカ」より「復活祭とその市場」(ストラビンスキー)
    • 来ました。ストラビンスキーの名曲。次々変わるメロディーはどれも印象深く、何度聴いても飽きることはありません。
  • ピアノ連弾の為の六つの小品より「ロシアの歌」(ラフマニノフ)
    • まさにハラショー! という感じの、ロシア色を全面に出した曲です。雪原の夜、広がる針葉樹の森が目に浮かぶようです。
  • 夜想曲第十三番(ショパン)
    • 情緒溢れるショパンの夜想曲の中でも一二を争う名曲。主題の再現部は、微かな情熱を孕んでおり非常にドラマチックです。
  • 「ベルガマスク組曲」より「パスピエ」(ドビュッシー)
    • 舞曲が好きな人には堪らない一曲。長調になる一瞬の和音進行が本当にツボにはまります。幕切れは夕暮れを彷彿とさせて印象的です。

Go top